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金賞:甦った多くの人々の想い

金賞:甦った多くの人々の想い

もくじ

  1. 受賞者プロフィール
  2. 辛い記憶を思い出しながら
  3. 思い出した心遣いと切実な思い
  4. 異国の地での最高の笑顔

受賞者プロフィール

年齢:56歳
性別:男性
職業:自営業/自由業
未既婚:既婚

辛い記憶を思い出しながら

私が参加したのは「葬儀に関するインタビュー」です。この募集があったちょうど一年前に義父が他界したのです。そのときの自分の経験が少しでも役立てばと思い、応募したところ当選の連絡がきたのです。

しかし、当選はしたものの、近しい親族の死を思い出すのは辛いものです。私は重い気持ちを感じつつ、当時のメモや資料を引っ張り出し、記憶を少しでも正確にしようと試み、個別インタビューに臨みました。

思い出した心遣いと切実な思い

幾分の緊張を感じつつ、インタビュアーの人と向かい合い、幾つかの質問に回答していくうち、私はそれまでとは違う気持ちを感じました。 それは、客観的に当時の自分を取り巻く人々の心などが思い返されるようになったということです。

インタビューには、「どのタイミングから葬儀社を探し始めたのか」「どのようにして葬儀社を選んだのか」「葬儀の内容はどうだったのか」といった内容が含まれていましたが、その一つ一つに答えていくうち、私は自分自身に悲しみを感じる余裕がなかったことや、家族の悲嘆を気遣う余裕が全くなかった当時の気持ちを顧みつつも、僧侶のかけてくれた言葉の重み、弔問客たちの悔やみの言葉、そして葬儀社の人の心遣いなどが今更ながら身に染みて切実な感情として蘇ってきました。

異国の地での最高の笑顔

異国の地での最高の笑顔

「死」というものは忌避すべきものでしょう。 しかしながら、人として避けられぬものである以上、それにどう向き合うかが大切になってきます。多くの人々から掛けられた義父への悔やみの言葉は、義父の生き様そのものであり、その重みが、インタビューに答えていくうちに、私の内側に存在感あるものとして感じられてきました。また、言葉のみならず、葬儀社の方々の心遣いも思い出されました。

最も印象的だったのは、義父の笑顔のデッサンを葬儀に添えて下さったことです。「お父様の一番素敵な笑顔の写真をお借りできませんか」と通夜の前に葬儀社の人に頼まれました。私と家内がハワイで撮った義父の写真を渡すと、通夜のときには、初めて異国の地を踏んだそのうれしさそのままの笑顔のデッサンが会場に飾られました。

当時は「こんなサービスがあるのか」といった程度にしか感じましたが個別インタビューに答えることで、父の喜びが我が事のように感じられました。

こんな自分の思いが、個別インタビューを通じて、他の人々のお役に立てればいいなあと感じつつ、インタビューの会場を後にしました。自分自身の思い出が特別なものになった、特別な時間を個別インタビューに与えてもらえた思っています。

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