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無料の商品モニターで起きたおすすめおもしろエピソード!
もくじ
受賞者プロフィール
年齢:66歳
性別:男性
職業:会社・団体の経営者・役員
未既婚:既婚
ほろ酔い気分で髭剃りをしたら…
1年以上前になるが、私が選抜された無料の商品モニターは「髭剃り用の剃刀」だった。毎日寝る前に風呂場で髭剃りをする習慣が身についている私には、それほど困難な商品モニターではないと思った。剃刀は2枚刄でもちろん無料だった。
しかし、カミソリの柄はプラスチックで軽い。そのためいつもより多少力のかけ方が違った。いつもはスチール製のため柄はプラスチックに比べて重い。その重さで顔の表面をすべらし、髭を剃るわけだが、それに慣れているとプラスチッックの場合は手に加える力がいつもよりもっと必要となる。
その日は仕事の仲間と飲み会があった夜だった。ほろ酔い加減で風呂に浸かり温まってから、いざ商品モニターの髭剃りを手にすると、酔っていたためか力のバランスが崩れていたのだと思う。ちょっと顔面のもみあげの髭を剃ろうとして斜めにカミソリを入れてしまい、頬をカミソリで切っただけでなく、とんでもなく短く切ってしまったのだ。
酒が入って、風呂にも入っているので体温が上がっていたため血が元気よく出てしまった。「アジャー!」という叫び声に驚いた妻が風呂場に飛んできたのだが、彼女はその血にびっくりしたのではなく、私のバランスの悪いもみあげの形に笑い始めたのである。みると私のもみあげは耳よりもはるか上の方をカミソリで切られ、もみあげという代物では無くなっていた。仕方なくもう片方もそれに合わさざるを得なくなり、切ることになったのだが、髪の毛の形と一緒に見るとまるで少女のおかっぱ頭である。
娘には馬鹿にされるし、妻は私をiPhoneで撮影し、仲の良い友人たちにばらまいたようである。気の毒に思うより笑いのネタに私の頭髪ともみあげを使って楽しんでいたのである。
職場でも…
ところでその髪型というか、もみあげはそのままにすると私の仕事にも影響があったので私は髪や髭の白髪染めに使うクイックマスカラを買ってきて慌てて補修作業にかかり、一応分からないようにして学校へ行った。
私は専門学校で講師をしている。当日最初の授業は学年が一番下のクラスだった。私はいつものように授業を開始したが、いつもより騒々しい雰囲気だったがあまり気にせずそのまま授業を続けた。私は若い人には特に面白い話題などを入れて授業を楽しくしている。その日もユーモアを入れて授業をしていたので、その所為だろうというぐらい思っていた。
70分の授業を終え、講師室に帰った時、講師室にいた先生方が私を見るなり一斉にお腹を抱えて笑ったのである。若い女性講師がそっとアドヴァイスをしてくれた。トイレに行かれた方がよろしいですよ、と。慌ててトイレに駆け込むと私の顔の両側には耳の下から黒い筋がまるで相撲の行事のように垂れていたのである。私は風呂場でカミソリを手にするといつもその顛末を思い出して、一人でクスクス笑っている。