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還暦を迎えて座談会に初挑戦!自分の生活を見直すきっかけ!
受賞タイトル
【見直しのきっかけ賞】初めての座談会
もくじ
- 受賞者プロフィール
- 還暦を迎えての初挑戦!
- いよいよ初めての座談会スタート!!
- 当たり前の生活を見直すきっかけに
受賞者プロフィール
年齢:66歳
性別:女性
職業:自営業・自由業
未既婚:既婚
還暦を迎えての初挑戦!
初めて座談会に出席したのは確か6年前のことだったと思う。還暦を迎えて仕事も減り、これまでやった事のないことをやってみたいと、アンケートモニターなるものに応募したのである。だがいざ座談会出席となるとやはり緊張したのを記憶している。
座談会のテーマは「食事日記」のような題名だったように思う。日記という、ちょっと厄介な作業があるのが気になったが、これは座談会の前に1週間分の食事の写真を撮り表を作って持参すると言うことだった。出席依頼を受け、早速ワードで写真付きの食事日記を作成しメールで送付し、自分用にも印刷した。
いよいよ初めての座談会スタート!!
当日は緊張したせいで座談会会場に早く着き過ぎて、近くのカフェで時間を潰しながら食事日記を見返したりしたが、何とも落ち着かなかった。まあ何とかなるだろうと、予定時間の15分ほど前に現地に赴いた。受付を済ませ会場に案内されると、テーブルを囲んで5~6人の名札が置かれ既に1人の女性が座っていたので、私も自分の名前を探して席に着いた。出席者は私を含めて確か5名の女性だった。
まず司会者が守秘義務についてなど基本的な説明をし、その後簡単な自己紹介をして、いよいよ座談会が始まった。テーマは先にも書いたが「食事日記」である。司会者のリードに従って、5人の主婦がそれぞれの家庭の食事のあり方について自分の撮った写真を見ながら説明するという方法で話が進んで行く。献立、食材、食事中の会話、買物など、食事を通してそれぞれの家庭の姿が浮かび上がるのが面白い。
始まる前の緊張感はどこへやら、食事を通して見えてくる様々な暮らしが興味深く、思わず話に聞き入ってしまう。出席者が還暦近くの主婦ばかりで、しかも食事は共通の話題だから、初めは殊勝な顔付きで座っていた参加者たちも、興が乗ってくると話が止まらなくなる人も出てくるが、そこは司会者が上手くコントロールして話を戻してくれる。
当たり前の生活を見直すきっかけに
話を聞いていると、毎晩酒盛りの家があるかと思えば、アルコールに無縁の家もある。基本的には皆夫婦二人の家庭のようだが、食材に拘り通販で野菜を買う人、デパートのお惣菜が大好きな人など、食から見える家族の風景は様々だ。座談会の目的が何だったのかは分からないが、あっという間に2時間が過ぎて行った。
座談会が終わってみれば、初めの緊張感は何だったのだろうと思うほどリラックスしていた。謝礼に惹かれて座談会に応募してみたが、日常では出会うことのない人々との会話を通して、自分の生活を振り返ることができたように思う。帰りの電車の中で、当たり前だと思っていた生活を少しだけ見直してみようかなと考えている自分に気がついた。謝礼で夕食用に夫の好きなマグロを買った。いつもより高級なマグロを手に取る自分が可笑しかった。